本日28日、日本競馬界を代表する名馬、パンサラッサが、引退を発表しました。この6歳の鹿毛牡馬は、その積極的な大逃げ戦術と圧倒的なスピードで、競馬ファンを感動と興奮に包み込んできました。
経歴と実績
パンサラッサは、父が短距離最強馬の一頭として知られるロードカナロアで、その血統から繰り出されるスピードと持ち前のパワーで通算27戦で7勝を挙げ、獲得賞金は18億4466万3500円に達しました。これは、テイエムオペラオーを抜いて現在日本歴代3位の獲得賞金記録です。
特に海外での活躍も著しく、2023年のサウジカップや2022年のドバイターフなど、国際舞台でのG1競走で二勝を挙げました。また、2022年の天皇賞(秋)では2着に入るなど、国内でもその存在感を示しました。
感動の「大逃げ」戦術
パンサラッサの特筆すべき点は、その積極的な「大逃げ」戦術でした。レース序盤から主導権を握り、圧倒的なスピードで先行する姿勢は、多くの競馬ファンに感動を与えました。ラストランとなった先週のジャパンカップでは、昨年の天皇賞・秋以来となる国内戦に復帰しましたが、結果は12着に終わりました。
令和のツインターボとしての功績
愛されたパンサラッサには「令和のツインターボ」という二つ名がありました。この名は、サンデーサイレンスの血を持たない中距離馬として、その驚異的なスピードを象徴しています。彼の走りは、単なる競走馬の枠を超え、芸術とも称されました。
次なる舞台は種牡馬
今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬入りする予定です。競走馬としての彼の輝かしい実績が、その後の繁殖にも期待されています。パンサラッサの競走馬生活は終わりましたが、その名前と功績は競馬史に刻まれることでしょう。