【セントウルステークス2025】秋競馬の主役を占うスプリント決戦!

G2特集

季節のご挨拶

9月に入り、朝晩は少しずつ涼しさが増してきました。夏競馬が終わり、いよいよ秋競馬が開幕します。その中でも今週末の9月7日(日)に阪神競馬場で行われる セントウルステークス(GⅡ・芝1200m) は、スプリンターズステークスへ直結する重要な前哨戦であり、今週の中でも特に注目度の高いレースです。秋の大舞台へ向けて各馬がどんな走りを見せるのか、今から期待が高まります。

セントウルステークスとは?

セントウルステークスは1987年に創設された歴史ある重賞競走。当初は1400mで行われていましたが、2000年からは現在の芝1200mに短縮され、スプリント路線の最重要ステップレースの一つとして位置付けられています。

2006年にGⅡへ格上げ、さらに2014年からは優勝馬にスプリンターズステークスへの優先出走権が与えられることになりました。つまり、このレースで好走することが、秋のGⅠスプリンターズSでの活躍へ直結するのです。

「セントウル」の名は、ギリシャ神話の半人半馬の怪物・ケンタウロスに由来。阪神競馬場のシンボルである「セントウル像」も有名ですね。

コースの特徴

舞台となる阪神芝1200m(内回りコース)は、向こう正面半ばからスタートし、すぐにコーナーへ差し掛かるためスピードと器用さが求められます。
前半からペースが落ちにくい構造:3コーナーから直線にかけて下り坂になっているため、スピードを維持したまま直線へと向かいます。
最後の坂が勝負所:ゴール前200mから急坂があり、パワーと粘り強さが必要となります。
瞬発力+持続力の両立がカギ:ただ速いだけではなく、坂を越えて最後まで伸びる馬が強いコースです。

過去の傾向

過去10年のデータから見える特徴は次の通りです。

・3歳〜5歳馬が中心:特に4歳馬は勝率が高く、若い世代が優勢。

・6歳以上は苦戦傾向:ただし、前走で好走していたり人気を集めていた馬は好走例もあり。

・関西馬が圧倒的:地元・阪神開催ということもあり、輸送の負担が少ない関西馬が好成績。

・前走好調組が強い:関東馬や外国馬が好走する際も、前走で2着以内に入っていた例が多い。

・データ面からも、勢いのある若い関西馬に注目です。

今年の注目馬たち
トウシンマカオ(牡6・高柳瑞樹厩舎)

昨年のセントウルS覇者で、重賞5勝を誇る実力馬。前走の京王杯スプリングCではレコード勝ちを収め、6歳にしてなお進化を続けています。阪神1200mは得意舞台であり、連覇とスプリンターズS制覇を見据える走りに注目です。

ママコチャ(牝6・池江泰寿厩舎)

23年のスプリンターズS覇者。前走・京王杯スプリングCではトウシンマカオに次ぐ2着と健在ぶりを証明しました。開幕週の馬場でスピード勝負になれば、牝馬らしい切れ味で勝ち負け必至です。岩田望来騎手との新コンビも話題。

カンチェンジュンガ(牡5・庄野靖志厩舎)

今年の阪急杯を制した差し馬。直線一気の末脚は破壊力抜群ですが、速い上がり勝負では苦戦傾向。展開や馬場が味方すれば一発も期待できる存在です。

ショウナンザナドゥ(牝3・松下武士厩舎)

フィリーズレビュー勝ち馬。桜花賞・NHKマイルでは結果が出ませんでしたが、スプリント適性に舵を切れば新境地を見せる可能性あり。3歳牝馬のフレッシュさに期待です。

アブキールベイ(牝3・坂口智康厩舎)

葵Sを制し、続く北九州記念でも3着と実力を示した3歳馬。前走の勢いそのままに、ここでも堂々と古馬相手に挑みます。軽視できない一頭です。

テイエムスパーダ(牝6・小椋研介厩舎)

昨年のセントウルSを勝利。逃げがハマれば一気に押し切る可能性も十分。開幕週の馬場を味方にできるかがポイントです。

まとめ

セントウルステークスは、秋のスプリント王決定戦「スプリンターズステークス」へ直結する重要な前哨戦。今年は実績豊富なトウシンマカオ・ママコチャの2頭に加え、勢いある3歳馬や個性派の古馬が揃い、例年以上に見どころの多い一戦となりました。

「世代交代か、実績馬の底力か」。
9月最初の大舞台にふさわしい、注目必至のGⅡ戦です。

あなたの本命はどの馬ですか?
秋のスプリント戦線を占う熱い戦いを、ぜひ一緒に楽しみましょう!

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