① 一月中旬、冬競馬の主役がまた一頭現れた
一月中旬、冷たい空気に包まれた京都競馬場。
年明けから続く重賞戦線の中でも、春のG1へ直結する重要な一戦として注目を集めたのが 日経新春杯(G2) だ。
ハンデ戦ならではの難しさと、京都芝2400mというタフな舞台設定。
「どの馬が次の主役になるのか」を見極める意味でも、ファンの視線が集まる一戦となった。
② レース結果|1番人気ゲルチュタールが激戦を制し初タイトル
結果は、1番人気ゲルチュタールが期待に応える勝利。
ゴール前まで続いた激しいマッチレースを制し、重賞初制覇を飾った。
・1着:ゲルチュタール(1番人気)
・2着:ファミリータイム(11番人気)
・3着:リビアングラス(9番人気)
人気薄が2・3着に食い込み、3連単は5万円超え。
日経新春杯らしい「波乱含み」の決着となったが、勝ち馬だけは実力通りだったと言える内容だった。
菊花賞4着以来の実戦となったゲルチュタールは、古馬との初対戦となる重賞でも堂々たる走り。
改めて明け4歳世代の層の厚さを印象づける結果となった。
③ レース展開|“長くいい脚”を最大限に生かした理想的な競馬
レースはファミリータイムがハナを切り、ゲルチュタールはその直後、2番手の好位を確保。
馬場は内と前が止まりにくいコンディションで、差し一辺倒の馬には厳しい流れだった。
坂井瑠星騎手はこの馬場を完璧に読み切る。
3コーナーの下り坂から徐々にペースを上げ、「残り800mから使える脚を出し切る」という明確なプランを実行。
直線では逃げ粘るファミリータイムがしぶとく抵抗したが、
最後はゲルチュタールが首差競り落としゴール。
瞬発力勝負ではなく、持続力を生かした早めスパート。
京都2400mという舞台において、最も正解に近いレース運びだった。
一方、2番人気シャイニングソードは最後方からの競馬。
上がり最速の脚は使ったものの、馬場と展開が噛み合わず8着に敗れた。
④ 前回の解説記事と照合|AI予想はどこが的中したのか?
今回の結果を、事前に公開していたAI予想記事と照らし合わせてみたい。
✔ 的中①「4歳世代が中心になる」という読み
事前記事では
「明け4歳世代が引き続き中距離路線を牽引する可能性が高い」
と解説していたが、その通りゲルチュタールが勝利。
昨年のマスカレードボール(天皇賞秋)、ミュージアムマイル(有馬記念)に続き、世代の強さを改めて証明した。
✔ 的中②「前で運べる馬が有利」
京都芝2400mの馬場傾向から
「差し一辺倒より、好位で運べる馬を重視」
としていた点も的中。
実際、1〜3着はいずれも前〜中団で流れに乗った馬だった。
△ 惜しかった点:シャイニングソードの評価
AI本命候補の一角だったシャイニングソードは、能力面では間違っていなかったが、
当日の馬場・位置取りの影響を強く受けた形。
この点は、
「AIデータ+当日の馬場判断の重要性」
を改めて浮き彫りにする結果だったと言える。
⑤ 締めの言葉|日経新春杯は“次の主役を見つけるレース”
2026年の日経新春杯は、
ゲルチュタールという新たなスター候補の誕生を告げる一戦となった。
ハンデ戦らしい波乱はありつつも、
勝ち馬は「世代力」「適性」「戦術」が噛み合った納得の内容。
競馬初心者の方にとっても、
・馬場の読み
・レース展開の重要性
・人気馬でも負ける理由
を学べる、非常に分かりやすいレースだったのではないだろうか。
この勝利をきっかけに、ゲルチュタールが春のG1戦線でどこまで通用するのか。
その答えは、もうすぐ始まる次の舞台で明らかになる。
競馬は「当たった・外れた」だけでなく、
“なぜそうなったのか”を振り返ることで、次がもっと面白くなる。
今年の重賞戦線、その楽しみはまだ始まったばかりだ。
【日経新春杯2026・結果回顧】最強4歳世代がまた証明!ゲルチュタール重賞初VとAI予想の答え合わせ
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