開催場所: 阪神競馬場
1. レースの基本データ
距離: 芝1600m
対象: 2歳牝馬限定
一着賞金: 6500万円
2. レース結果
12月10日、阪神競馬場にて行われたG1「阪神ジュベナイルフィリーズ」で、3番人気のアスコリピチェーノが無敗のまま1分32秒6のレースレコードで優勝。これで3戦3勝となり、20年のソダシ以来となる無敗の2歳女王に輝いた。鞍上の北村宏は15年の菊花賞以来のG1通算4勝目を挙げ、調教師の黒岩師もG1初制覇を達成した。
2着には5番人気のステレンボッシュ(騎手：C・ルメール騎手)、3着には2番人気のコラソンビート(騎手：横山武史)が入り、関東勢が上位3頭を独占。1番人気のサフィラ(騎手：松山弘平)は4着に終わった。
3. アスコリピチェーノの快挙
アスコリピチェーノは、キタサンブラックで制した15年の菊花賞以来、8年ぶりのG1制覇を達成。北村宏がアスコリピチェーノを2歳女王へと導く手腕を発揮しました。レース後のインタビューでは、「スタンドを正面にして、いい景色だと思いましたね」とコメント。ベテラン騎手の喜びと笑顔が印象的でした。
北村宏は密集する先頭集団から離れたインで脚を温存し、直線に入り馬群がバラけたところで馬場の真ん中へと持ち出しました。右ムチを入れて一気にギアを上げ、阪神の急坂をものともせず先頭でゴールへ。2着ステレンボッシュの調教師でもある国枝師が「完璧に乗ったな」と称賛するほどの手綱さばきでした。
4. 今後の展望
アスコリピチェーノは今後も成長が期待され、指揮官は「状態を見極めつつ、春の最大目標である桜花賞（4月7日）へ」と早くも宣言。鞍上が「まだ変わりそうなところがある」と言うように、伸びしろも十分にあるとのこと。成長を遂げた2歳女王が来春、桜の女王を目指して戻ってくることが楽しみです。
最後に、同レースの売上は137億7416万2700円で、昨年の141億5567万900円より約4億円減少したことも報告されました。
