世代の頂点へ――クロワデュノールが日本ダービーを制す!夢舞台で輝いた“人馬一体”の絆

G1特集

1. 初夏の訪れとともに、日本ダービーがやってきた!
6月に入り、心地よい風が吹き抜ける初夏の陽気となりました。競馬ファンにとってこの時期は特別な意味を持ちます。なぜなら、“3歳馬の頂点”を決める日本競馬最大の祭典――日本ダービー(G1)が開催されるからです。
今年の日本ダービーも、多くのドラマと感動に包まれる素晴らしいレースとなりました。今回は、6月1日(日)に東京競馬場で行われたレースを振り返り、話題の勝ち馬「クロワデュノール」の躍進を詳しくご紹介します。

2. 栄光をつかんだのは、1番人気・クロワデュノール
第92回日本ダービーは、フルゲート18頭で行われました。3歳世代7950頭の頂点をかけた大一番を制したのは、堂々の1番人気クロワデュノール(牡3歳)。
鞍上には北村友一騎手。キャリア20年目にして、ついにダービージョッキーの称号を手にしました。クロワデュノールは父キタサンブラック譲りの粘り強さと、高度な完成度を持つ期待馬で、ここまでG1ホープフルステークスを含む通算5戦4勝の好成績。今回は皐月賞のリベンジ戦でもありました。

3. 盤石のレース運び――「絶対に負けない」と信じた勝利
スタート直後からクロワデュノールは好位3〜4番手をキープ。道中は落ち着いたペース(前半1000mは60秒0)で進み、直線に入ると馬場の中央から力強くスパート。残り350mで先頭に立つと、そのまま他馬を寄せつけずにゴールへと駆け抜けました。勝ちタイムは2分23秒7。

北村騎手の手綱捌きも見事で、「余計なことはせず、馬のリズムに任せた」と語るほど、まさに**“人馬一体”**の騎乗でした。「馬を信じること、自分を信じることだけだった」と語る北村騎手の言葉からも、厚い信頼関係がうかがえます。


4. 皐月賞の悔しさを胸に、成長を遂げた1か月半
今年のクラシック第一弾・皐月賞では、断然人気ながら2着に敗れたクロワデュノール。しかし、その敗戦から学び、着実に修正を加えて今回のダービーでは完璧な内容を披露。調教の段階から入念にコンディションを整え、前走での反省を活かしてスタートから好位を取りに行った積極策が功を奏しました。

皐月賞での敗北があったからこそ、今回の勝利にはより一層の価値が生まれました。

5. 北村友一騎手、念願のダービージョッキーに
北村騎手にとってはこれがデビュー20年目でのダービー初制覇。数々のケガや困難を乗り越え、つかんだ栄光は並々ならぬものでした。
デビュー前に見続けた“理想の騎手像”――伝説の名手イヴ・サンマルタンの騎乗フォームを胸に、常に美しいフォームと冷静な判断を追い求めてきた北村騎手。その姿勢が実を結んだ形です。

「クロワデュノールとの縁がすべてだった」と語るその姿には、深い感慨が込められていました。

6. 海外挑戦への期待――凱旋門賞という次なる夢
今回のダービー制覇により、クロワデュノールにはさらなる期待が寄せられています。秋には世界最高峰のレース「凱旋門賞」(10月5日・仏パリロンシャン競馬場)への挑戦も視野に入っており、日本競馬界の悲願である“世界制覇”の夢が現実味を帯びてきました。

陣営はまだ明言を避けていますが、「秋の選択肢の一つ」として正式登録も済ませています。クロワデュノール北村騎手の挑戦に、今後も大きな注目が集まることでしょう。

7. 次なる注目レースは、春競馬の総決算「安田記念」
そして今週末、競馬ファンが見逃せないのが6月の2週目に開催されるG1レース「安田記念」です。
春のマイル王を決める一戦で、歴戦の古馬たちが激突する大舞台。3歳クラシックとはまた違った魅力に満ちています。ダービーで競馬に興味を持ったばかりという方も、安田記念でさらに競馬の奥深さを体感してみてはいかがでしょうか?

8. まとめ:クロワデュノールとともに歩む、新たな物語
日本ダービーという舞台で、信頼と努力、そして覚悟が実を結びました。クロワデュノールと北村友一騎手の物語は、まだ始まったばかりです。
この先、どんな舞台で、どんな走りを見せてくれるのか。彼らの挑戦から目が離せません。2025年競馬シーズン、最高の一幕が、ここに幕を開けました。

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