皐月賞2025レビュー:ミュージアムマイルが描いた逆転劇、春クラシックの主役は君だ!

G1特集

【1】春の訪れと共にやってきた、注目の一戦
こんにちは!暖かい陽気が心地よい4月下旬、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
新年度が始まり、新しい生活に少し慣れてきたこの時期。そんな春の風物詩とも言えるのが、3歳クラシック三冠競走の開幕戦「皐月賞」です。

2025年4月20日(日)、中山競馬場で開催された第85回皐月賞は、これからの日本競馬界を背負う若きスターホースたちが集った注目のG1レース。その名にふさわしく、波乱と興奮に満ちた名勝負が繰り広げられました。

【2】大本命クロワデュノールの前に立ちはだかった“ミュージアムマイル”
この日の主役として誰もが名前を挙げていたのは、2歳王者にして無敗の絶対的エース「クロワデュノール」。単勝オッズ1.5倍という圧倒的な支持を背にレースに挑みました。

しかし、ゴール板を最初に駆け抜けたのは別の馬――3番人気の「ミュージアムマイル」でした。

中団からじっくりと脚を溜め、最終コーナーでは大外から鋭く伸びてきたミュージアムマイル。直線半ばで抜け出したクロワデュノールを外から一気に交わし、最後は1馬身半の差をつけて堂々の勝利。タイムは1分57秒0で、昨年のレコードを0.1秒更新する完璧な内容でした。

【3】ジョアン・モレイラ騎手の“魔法の手綱”再び
ミュージアムマイルを勝利へ導いたのは、近年「マジックマン」の異名を持つ名手ジョアン・モレイラ騎手。なんとこの春のG1レースでは、桜花賞(勝ち馬:エンブロイダリー)と合わせて2週連続のクラシック制覇となりました。

レース後、モレイラ騎手は「特別な2週間になった。夢のような時間です」と語り、ミュージアムマイルの持つ能力と精神力を大絶賛。「この馬は“特別な馬”になるかもしれない」とまで言わせたその走りには、多くのファンが心を奪われました。

【4】敗れたクロワデュノール、それでも光る底力
敗れたとはいえ、クロワデュノールの走りも見応え十分でした。向こう正面で外から他馬に寄せられ、進路が狭くなる不利がありながらも、3コーナーから巻き返し、直線では一度先頭に立つ力強いレース運びを見せました。

「スタート後のつまずきと向こう正面の不利が響いた」と語る北村友一騎手ですが、それでも2着を確保したあたりは、やはり王者の風格。陣営は「次は巻き返したい」と日本ダービーでのリベンジに意欲を見せています。

【5】クラシックの続きは東京競馬場で――次なる戦い、日本ダービーへ
皐月賞は、3歳クラシック三冠の第一戦。これに続くのが、6月1日に東京競馬場で開催される「日本ダービー」です。競馬ファンにとっては“祭典”とも呼ばれる特別なレースであり、三冠馬への夢をつなぐ大一番。

皐月賞で上位5着に入った馬には優先出走権が与えられ、ミュージアムマイルクロワデュノール、マスカレードボールらがダービーで再び相まみえることになります。距離が2000mから2400mに伸びる舞台で、再び激しい戦いが繰り広げられることは間違いありません。

【6】ミュージアムマイルという新星に注目
ミュージアムマイルは、父リオンディーズ、母はハーツクライ産駒という良血馬。栗東・高柳大輔厩舎に所属し、北海道・ノーザンファーム生産の3歳牡馬です。ここまで6戦3勝、今回が重賞初勝利となりました。

馬名の由来は、アートが並ぶニューヨークの“ミュージアム・マイル”通りから。名前の通り、魅せる走りでファンを魅了する存在となりつつあります。

【7】まとめ:皐月賞は春の“開幕戦”、次の主役は誰だ?
2025年の皐月賞は、ミュージアムマイルという新たな才能の開花と、クロワデュノールの意地がぶつかり合う、まさに春の名勝負でした。

三冠レースはまだ始まったばかり。日本ダービー、そして秋の菊花賞へと続くクラシックの旅路において、主役の座はまだ確定していません。
果たして、2冠目を制するのは誰か?再戦の舞台となる東京競馬場で、また新たなドラマが待っているはずです。

次回も注目のレースをわかりやすく解説していきますので、ぜひお楽しみに!

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