秋の訪れとともに:第70回オールカマー展望

G2特集

こんにちは、皆さん。9月も中旬を過ぎ、すっかり秋の気配が感じられる季節となりました。この時期は、競馬ファンにとっても秋のGⅠシーズンへ向けた重要なレースが続々と開催される楽しみな季節です。そんな中、今週末の9月22日には中山競馬場で「第70回オールカマー」が開催されます。このレースは、中山芝2200メートルというタフな条件で行われ、秋の大舞台へのステップとなる注目のGⅡレースです。

オールカマーの歴史と魅力
オールカマーは1955年に創設され、当初はアラブ系馬も参加可能なユニークなレースとして知られていました。レース名の通り、門戸が広く開かれており、地方競馬の馬や外国産馬も参戦できる場として多くの名馬たちが激闘を繰り広げてきました。

特に中山競馬場の芝2200メートルというコースは非常にトリッキーです。スタート直後から上り坂、さらに急な下り坂と続き、直線にはゴール前に急な坂が控えているため、単なるスピードだけでなく、持久力やスタミナが試されます。このコースを制した馬たちは、秋のGⅠレースでも大きな活躍を見せることが多く、過去には2018年に勝利したレイデオロがその年の秋に天皇賞(秋)でGⅠタイトルを獲得しています。

注目馬たちの紹介
今年のオールカマーには、さまざまな実力馬が揃っています。注目の有力馬をいくつかご紹介しましょう。

レーベンスティール
まずはレーベンスティール。前走のエプソムCでは、メンバー中最重量の59キロを背負いながら、上がり3ハロン33秒7という見事な末脚で快勝を飾りました。この中山芝2200メートルは、昨年のセントライト記念でも勝利した得意の舞台です。今回はC.ルメール騎手とのコンビで、さらに秋のGⅠに向けた飛躍が期待されています。

ステラヴェローチェ
次に紹介するのはステラヴェローチェ。札幌記念で3着に入った実力馬で、大阪杯でも4着と上位馬たちと互角に戦ってきた経験があります。3歳時にはクラシック戦線で上位に食い込み、有馬記念でも好走した実績があり、今回も上位争いに絡むことが予想されます。鞍上の横山典弘騎手との再タッグにも注目です。

サリエラ
さらに注目すべき馬はサリエラです。前走の天皇賞(春)では距離の適性が合わず大敗しましたが、今回は得意の中距離戦に戻ります。全姉のサラキアも5歳秋に大きく成長し、GⅠ戦線で好成績を残した血統背景があり、今回のオールカマーでの覚醒が期待されます。

過去の傾向とポイント
オールカマーは、秋のGⅠレースを見据えた実力馬が集結するため、上位人気馬がしばしば勝ち馬に絡む一方で、中位人気馬も侮れないレースです。昨年は5番人気のジェラルディーナが勝利を収め、7番人気のウインキートスが3着に入るなど波乱の展開がありました。

また、近年の傾向として、4歳馬や5歳馬の活躍が目立ちます。特に4歳馬は過去10年で11頭が3着以内に入り、5歳馬も好成績を残しています。6歳以上の馬はやや苦戦している印象がありますが、ステラヴェローチェのような実績馬は例外的な存在です。

まとめ
今週末の第70回オールカマーは、秋のGⅠシーズンへの重要なステップとなるレースです。レーベンスティールやステラヴェローチェをはじめとする有力馬たちが激しい戦いを繰り広げることが期待されます。中山競馬場のタフなコースを制し、秋の大舞台へ向けて弾みをつけるのはどの馬でしょうか。

ぜひ注目して観戦し、皆さんもこの秋の競馬シーズンを存分に楽しんでください!

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