1. はじめに
中山競馬場で開催された第68回有馬記念が幕を閉じ、今年の競馬シーズンも終焉を迎えつつあります。歴史あるレースで繰り広げられた激戦の行方と、勝者ドウデュースに焦点を当てながら振り返ります。
2. レース結果
12月24日、中山競馬場で行われた有馬記念は、3枠5番から出走したドウデュースが2分30秒9の好タイムでゴール。武豊騎手が手綱を取り、直線でC.ルメールが騎乗したスターズオンアースを振り切り、1/2馬身差で見事優勝しました。3着には逃げるタイトルホルダーが入り、一番人気のジャスティンパレスは4着に終わりました。
3. ドウデュースの偉業
ドウデュースはハーツクライを父に持ち、母ダストアンドダイヤモンズという名馬の血を引く馬。今年は京都記念での勝利も経て、ドバイターフの出走キャンセル後、復帰戦となった有馬記念(※天皇賞秋とジャパンカップは共に戸崎圭太騎手が騎乗)で見事な復活劇を演じました。武豊騎手による的確な騎乗と、最後の直線での脚の伸びが光り、有馬記念史上最多タイとなる4勝目(池添謙一騎手と並ぶ)を飾りました。
4. レースのハイライト
レースでは、ドウデュースは後方追走から2周目の3-4コーナーで徐々にポジションを上げ、最後の直線で驚異の脚を見せつけました。スターズオンアースも見事な末脚を繰り出し、激しい叩き合いとなりましたが、ドウデュースがクビ差をキープ。豪華メンバーが揃った中、見事な差し切り劇が観客を魅了しました。
5. 有馬記念の歴史と意義
有馬記念は1956年に中山グランプリとして創設され、有馬頼寧氏の功績を称えて有馬記念と改称。競馬ファンにとっては年末の風物詩として親しまれ、数々の名馬たちが歴史的な熱戦を繰り広げています。今年の有馬記念もその伝統を受け継ぎ、名勝負が繰り広げられました。
6. ドウデュースの今後
ドウデュースは勝利後、来年も現役続行を宣言。友道厩舎は「また来年、行こうよってことで。忘れたものを獲りにいこうという話をした」とコメントし、その視線はフランスの凱旋門賞へ。昨年の雨に見舞われた凱旋門賞での19着からのリベンジを狙います。武豊騎手も久々の勝利に「ドウデュースも私も帰ってきました。」と喜びを語りました。
7. まとめ
有馬記念2023は、競馬シーズンの締めくくりとして見事なレースが繰り広げられました。ドウデュースの復活劇や武豊騎手の圧倒的な騎乗に注目が集まり、競馬ファンにとっては忘れられない瞬間となりました。来年への期待とともに、競馬の舞台は新たなシーズンへと向かいます。