1. パンサラッサの実績と引退
2022年にはドバイ・ターフ・G1、翌年の2023年にはサウジカップ・G1といった超高額賞金レースを制し、歴史に名を刻んだサラブレッド、パンサラッサ(牡7歳、父ロードカナロア、栗東・矢作芳人厩舎)が1月8日、中山競馬場で行われた引退式でファンに別れを告げました。引退は全レース終了後に行われ、場内に残った約4000人のファンが拍手で彼の功績に感謝の意を示しました。
2. 世界を制した快挙と賞金獲得額
パンサラッサは、2023年には日本馬として初めてサウジカップを制し、2022年ドバイターフも制覇。これにより、総獲得賞金はイクイノックス、アーモンドアイ、キタサンブラックに続く歴代4位の18億4466万3200円を誇ります。世界で活躍した彼に対して、ファンは感謝と共に拍手喝采を送りました。
3. 引退式の感動の瞬間
引退式はタレントのブルーノ・ユウキが歌う「パンサラッサの歌」で幕を開け、主役のパンサラッサは元気いっぱいに登場。主戦の吉田豊騎手は「大きいところを二つ勝たせてもらった。本当にお疲れさまでした」と感謝の言葉を述べました。調教師の矢作芳人は同期のコントレイルとの関係や、馬が抱えた困難を乗り越えた姿に思いをはせ、「心に残る走りをしてくれた」と述べ、パンサラッサへの深い思い入れを表現しました。
4. 種牡馬としての新たな挑戦
パンサラッサは今後、種牡馬としてアロースタッド(北海道新ひだか町)で繋養され、シャトル種牡馬として南半球でも種付けを行う予定です。矢作調教師は「イクイノックスの子を負かしてほしい」と期待を寄せ、22年天皇賞・秋での惜敗を喫したライバルとの再戦が種牡馬として待っています。
5. 関係者の感謝の言葉
引退に際して、関係者からも感謝と労いの言葉が寄せられました。広尾レース・中尾公亮代表取締役は「これだけたくさんのファンの方々に応援していただいたこと、ただただ感謝しかありません」と述べ、幅広いファン層に支えられたことへの感謝の気持ちを表明しました。
まとめ
パンサラッサの引退は、彼が切り拓いた世界への扉が閉じる瞬間でした。種牡馬としての新たな挑戦が始まり、ファンは今後もその活躍を期待しています。彼の走りと共に、競馬ファンにとって忘れられない瞬間となりました。