AJCC(アメリカジョッキークラブカップ)：横山典弘騎手の挑戦と注目ポイント

1. レースの歴史と概要

アメリカジョッキークラブカップ（AJCC）は、日米の親善と友好を目的として1960年に創設され、優勝杯はニューヨークのジョッキークラブから贈られています。初開催は1月5日で、その後開催時期や距離の変更を経て、1984年からは中山競馬場・芝2200メートルで行われています。外回りコースを使用するため、レースの性質は芝2000メートルとは異なり、特に坂やカーブがレースに影響を与える要素となっています。

2. 中山競馬場・芝2200メートルのコース特性

中山・芝2200メートルのコースは外回りで、直線入口からのスタート後、坂を上りながら1コーナーまで430メートル進みます。その後、大きく回る1コーナーから2コーナー、バックストレッチを経て緩やかな3コーナーに進みます。2コーナー過ぎからは下り勾配が続き、スピードを落とす箇所がないため、上のクラスではスパートのタイミングが早くなりやすいとされています。最後は4コーナーの急カーブ、310メートルの直線、そしてゴール前の急坂が待ち構えます。

3. 過去の傾向と注目ポイント

前走がGⅠだった馬がやや有利: 過去10年の成績から、前走がGⅠを使った馬がやや有利であり、特に秋の芝2000メートル以上のGⅠ経験が良い成績につながっています。

前走の重賞での成績が重要: 前走が重賞だった馬では、その着順やタイム差が重要な指標となります。1着馬はもちろん、勝ち馬から0.5秒差以内であれば3着内率が高い傾向があります。

関東馬・関西所属騎手のコンビに注目: 関東馬に関西所属の騎手が乗っていた場合、3着内率が高い傾向があります。関東馬と関西所属の騎手が組む「関東馬&関西所属騎手」のタッグが成功していることに注意が必要です。

4. 横山典弘騎手の挑戦と期待馬

横山典弘騎手の挑戦: 大ベテランの横山典弘騎手は、モリアーナでAJCCの8勝目を狙います。86年デビューの55歳で、JRAでの重賞勝利数は186勝。AJCCではこれまで21回騎乗し、7勝を挙げており、その相性は抜群と言えます。

モリアーナの実績: モリアーナは昨年のNHKマイルCで初騎乗し6着。しかし、秋初戦の紫苑Sでは距離延長となり、重賞初制覇を果たしました。秋華賞でも3着に健闘し、横山典弘騎手の手綱捌きで飛躍を遂げています。

横山典弘騎手の連勝記録: 先週の京成杯をダノンデサイルで制し、横山典弘騎手は自身が持つJRA重賞最年長勝利記録を55歳10か月23日に更新。勢いに乗っての2週連続重賞Vが期待されています。

5. まとめと期待

記事では、AJCCの歴史やコース特性、過去の傾向と注目ポイント、そして横山典弘騎手の挑戦に焦点を当て、競馬ファンに向けてレースの魅力を伝えています。横山典弘騎手の連勝記録やモリアーナの実績から、今回のAJCCがどんな展開を見せるかに期待が寄せられています。競馬初心者でもわかりやすい形で、競馬の楽しさと興奮が伝わる記事となっています。