京都大賞典2024年: 6歳馬シュヴァリエローズがついに大輪の花を咲かせる

G2特集

こんにちは、10月に入り、競馬シーズンもいよいよ本格化してきましたね。秋の訪れとともに、競馬ファンにとってはG1シリーズが控える激戦シーズンの到来です。そんな中、10月6日に京都競馬場で行われたG2「第59回京都大賞典」は、大波乱の結果となりました。今回は、6歳馬のシュヴァリエローズが9度目の挑戦で重賞初制覇を果たしたこのレースを振り返り、注目ポイントをご紹介します。

シュヴァリエローズ、初の重賞タイトルを手に
京都大賞典の舞台となった芝2400メートル戦。スタートからレースはハイペースで進みました。前半1000メートルを58秒7で通過する速い展開の中、逃げ馬ケイアイサンデラが先頭に立ち、後続を引き離しての逃げを打ちました。一方、8番人気に甘んじたシュヴァリエローズは、中団の6番手でしっかりと脚をためながら折り合って進みます。

シュヴァリエローズの鞍上、北村友一騎手は「もう少し前めのポジションを取りに行く予定だったが、スタートで一歩目が出ず、あの位置に収まった」と語ります。しかし、ペースが速い分、無理に前に出ることなく馬のリズムを大切に走らせたのが功を奏しました。4コーナーで馬群が固まり、直線に入ると北村騎手の左ムチに応えて同馬は力強い末脚を見せました。

大接戦を制してついに栄冠
直線では、先に抜け出した4番人気のディープボンドがリードを保ちつつ、後続を寄せ付けません。しかし、シュヴァリエローズはしぶとく伸び続け、ゴール前でディープボンドに馬体を併せ、頭差でゴールイン。ついに重賞初勝利を手にしました。2着にはディープボンド、3着には11番人気(一番下)のメイショウブレゲが入り、3連単は141万9720円という大波乱の結果となりました。

シュヴァリエローズにとって、この勝利は30戦目、重賞9度目の挑戦でのタイトル獲得という遅咲きの快挙です。北村騎手は「最後は接戦だったので、頭差が出て本当に良かった。馬もしぶとく、ディープボンドも素晴らしい競り合いを見せてくれた」と語り、喜びを噛み締めました。

遅咲きのディープインパクト産駒が示した成長
シュヴァリエローズはデビュー当初から期待されていたものの、2歳時からの重賞挑戦では結果を出せない時期が続いていました。しかし、今年に入ってからは距離を延ばし、中長距離のレースで安定した成績を収めてきました。前走の目黒記念では惜しくも2着でしたが、この京都大賞典でその実力を証明する形となりました。

同馬の調教師、清水久詞氏は「距離を伸ばしてから、この馬らしいしぶとい走りができるようになった」と振り返り、「まだまだ成長が期待できる」と今後の活躍にも期待を寄せています。次走はジャパンカップが視野に入っており、今後のG1戦線でどのような活躍を見せてくれるのか、非常に楽しみです。

1番人気ブローザホーンの敗退に驚き
一方、レース前に多くの注目を集めたのは、1番人気の宝塚記念馬ブローザホーンでした。昨年の同レースで競走中止となった不運を跳ね返すかと期待されましたが、結果は最下位の11着に終わりました。レース後、鞍上の菅原騎手は「ハミを取らず、体がついてこない感じがあった」と不調を認めました。これにはファンも驚きを隠せず、SNSでも多くの驚きの声が上がっていました。

吉岡調教師は「心房細動の影響があったのか、ジョッキーが無理をさせなかったようだ」と話し、今後の調整を慎重に進める意向を示しています。

今後の注目馬、シュヴァリエローズ
今回の京都大賞典で初重賞制覇を果たしたシュヴァリエローズですが、この勝利で11月24日に東京競馬場で行われるジャパンカップが有力視されています。6歳となった今、遅咲きではあるものの、長距離に適性を見せ始めた同馬がさらなる大舞台でどのような走りを見せるのか、注目が集まります。

秋のG1シーズンが本格化する中、シュヴァリエローズの成長とさらなる飛躍に期待が高まります。次走のジャパンカップではどのようなドラマが待ち受けているのか、競馬ファンとしては目が離せません。秋の競馬シーズンをさらに楽しむために、今後の動向を追っていきましょう!

さいごに
10月の競馬は、京都大賞典を皮切りに、天皇賞・秋やジャパンカップなど、見逃せないレースが続きます。これからの激戦に胸を高鳴らせながら、競馬の魅力を存分に味わいましょう。シュヴァリエローズのような遅咲きの馬たちがどんなサプライズを届けてくれるのか、楽しみは尽きません。

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