10月に入り、秋も深まってきましたね。競馬ファンにとって、この季節は大舞台が続くワクワクする時期です。そんな中、10月14日には東京競馬場でGII「府中牝馬ステークス」が行われます。今回は、このレースについて紹介しつつ、注目の有力馬やおすすめの馬も取り上げていきますので、ぜひ参考にしてください!
府中牝馬ステークスとは?
府中牝馬ステークスは、東京競馬場の芝1800メートルで行われる牝馬限定の重賞レースです。1953年に「東京牝馬特別」として創設され、その後「府中牝馬ステークス」として定着。2011年にはGIIに昇格し、さらに注目度が高まっています。
このレースは、秋の牝馬最強決定戦とも言われる「エリザベス女王杯」の前哨戦としても位置づけられており、ここで好走した馬がエリザベス女王杯で活躍することも多いです。今年で名前が「府中牝馬S」としては最後の開催となり、来年からは「アイルランドトロフィー」に名称が変更されることが発表されており、注目度がさらに高まっています。
過去の傾向と歴史
府中牝馬ステークスの過去の傾向を見てみると、近年はGⅠを制した馬があまり勝利を挙げていない点が特徴的です。例えば、昨年のエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグが登場しますが、これまでの府中牝馬SでGⅠ勝ち馬が優勝したのはわずか1頭のみです。実力馬であっても勝つことが難しいレースとなっていることが分かります。
また、速い時計での決着が多く、瞬発力勝負になりやすいことも特徴です。東京競馬場の長い直線とペースの緩急が生まれるコース特性が、レース展開に影響を与えています。
注目の有力馬
それでは、今年の府中牝馬ステークスに出走予定の注目馬を紹介します。
1. ブレイディヴェーグ
昨年のエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグ(牝4、美浦・宮田敬介厩舎)は、11カ月ぶりの復帰戦です。父ロードカナロア、母の父ディープインパクトという名血を持ち、これまで5戦3勝の実績を誇ります。昨年のエリザベス女王杯では強い勝ち方を見せ、今回は休養明けとはいえその実力を存分に発揮することが期待されます。休み明けの調整具合が鍵となりそうですが、エリザベス女王杯に向けた試金石となるレースです。
2. マスクトディーヴァ
4歳牝馬のマスクトディーヴァ(栗東・辻野泰之厩舎)は、前走のヴィクトリアマイルでは直線で不利がありながらも0.2秒差まで詰め寄った実力馬。昨年のローズSではブレイディヴェーグを下し、秋華賞ではリバティアイランドと接戦を繰り広げました。今回は川田将雅騎手との新コンビで挑み、得意の距離での勝利を狙います。
3. フィアスプライド
6歳のフィアスプライド(美浦・国枝栄厩舎)は、春のヴィクトリアマイルで2着と好走した実力派です。重賞での実績もあり、前走の安田記念からの休養明けとなる今レースでどこまで状態を上げてくるかがポイントとなります。6歳になってからの本格化が見られるだけに、さらに成長した姿が期待されます。
4. モリアーナ
前走のクイーンSでは12着と大敗しましたが、東京競馬場の広いコースに戻るモリアーナ(美浦・武藤善則厩舎)も注目です。瞬発力のある馬で、直線の長い東京コースが得意。クイーンSでの敗戦を巻き返すため、ここで再び上位争いに加わる可能性があります。
おすすめの有力馬
今回の府中牝馬ステークスで注目すべきは、やはり マスクトディーヴァ です。前走のヴィクトリアマイルでは不利がありながらも実力を発揮し、ブレイディヴェーグに勝利した経験もあります。さらに、川田騎手との新たなコンビが期待される点もプラス要素です。
また、休養明けのブレイディヴェーグも見逃せません。昨年のエリザベス女王杯を制した実力は健在で、ここでの好走が秋の大舞台に繋がるでしょう。レース展開によっては、フィアスプライドやモリアーナも台頭してくる可能性がありますが、総合的に見てマスクトディーヴァが一番の注目馬といえます。
まとめ
府中牝馬ステークスは、秋のGⅠ戦線に向けた重要な一戦です。今年は豪華なメンバーが揃い、見どころの多いレースとなるでしょう。注目の有力馬たちがどのようなパフォーマンスを見せるのか、ぜひ楽しみに観戦してください!