第40回ジャパンカップ (40th JAPAN CUP)は、2020年11月29日にの東京競馬場(府中市)にて行われた競馬のG1競走である。
このレースでは第162回天皇賞にて史上初となる芝のGI級競走8勝目を挙げ、2018年の牝馬三冠を達成したアーモンドアイ。史上初めて無敗の牝馬三冠を達成したデアリングタクト。第81回菊花賞にて、史上3頭目の無敗の三冠を達成したコントレイルなどGI級競走優勝馬8頭が揃い、15頭が出走。
「世紀の一戦」(日本中央競馬会理事長の後藤正幸)と称され、勝馬投票券は21世紀のジャパンカップでは最多となる272億7433万4600円の売上をもたらした。
レース展開と結果
レース展開は一昨年の2着馬キセキが先頭で大逃げし、アーモンドアイは離れた先行馬群に位置。無敗のデアリングタクトとコントレイルも中団で追走していた。
最後の直線へ。アーモンドアイはキセキを交わし、香港ヴァーズ勝ちのグローリーヴェイズも追撃。坂を上がりながらアーモンドアイが加速し、カレンブーケドール、コントレイル、デアリングタクトを突き放し、堂々と先頭でゴールを駆け抜けた。
アーモンドアイは「普通」の返し馬から、最後の直線でエンジンに火をつけ、ルメール騎手の手綱で確実な加速を見せた。彼女は積み上げた芝GⅠタイトルが9つになり、2018年の3冠馬から続く偉業に幕を下ろした。
史上初めてJRAGI8勝、及び日本調教馬として初めて国内外の芝GI競走9勝を達成した。この勝利により1着賞金3億円と付加賞(323万4千円)を獲得。国内外で獲得した賞金が19億1526万3900円に上り、キタサンブラックの獲得賞金記録を更新し、歴代1位となった。